全体最適

私は経営者として学んできた中で個人最適・部分最適・全体最適という言葉を学びました。

この言葉は大変奥が深く、経営だけでなく、自治会や業界活動など様々な方がおられる中で話合いをする時にとても大切なことだと思います。

会議をしていると様々な意見が出ます。

私は会社という組織で会議をするより自治会や団体などの方が幅広い意見が出ると思います。

その場合、それは違う、間違っていると相手を論破しょうと激しい口調で責める場面があります。

特に政治の世界では多いかもしれません。

しかし、誰の意見も間違ってはいないし、その方が正しいと思っている事は事実です。

でも、対立した意見の中で結論を出さなくてはなりません。

そのような場合には個人最適、部分最適、全体最適という言葉を踏まえる必要があります。

いくつか出ている選択筋の中でどれを選ぶかを判断しなくてはいけない場合にはより全体最適に近い選択をすべきだと思います。

このような場合には多数決をとる場合も多いでしょう。

ただ、多数決は万能ではありません。

例えば5人で食事をしていて一人の人が席を外している間に支払いをその人にさせようと残りの4人が結託した場合は利害関係は4対1ですから多数決をとった場合は多数決で一人の人に支払せる事はできます。

もちろん、実際にそんなことをすることはないでしょう。

それは不公平や個人の犠牲を伴う判断を良しとしない善良な人が集まっているからです。

しかし、世の中は本当にそんな善良な判断だけがくだされているようには思えません。

善良な判断を持った上でより全体最適に近い案は何かを皆が柔軟に考え、協議な審議できるような組織や場をつくることが大切だと思います。